OSのいろは
※今回は専門用語が大量に出ますのでWikipediaなどと合わせて読んでいただけますといいと思います。
OSと聞いて何をしているのか、最近始めた方はピンと来ないと思います。
OS(オペレーティングシステム)名の通りPCを円滑に動作させ作業プログラムを呼び出し
容易に使えるようにする、プログラムの事を指します。
現在ではグラフィカル(GUIと呼ぶ)なのが主ですが。
昔はテキスト(文字メイン:CUIと呼ぶ)でした、もっと前では。
電源を入れたら前記事のBASIC言語が動作したり、専用のプログラム
文章書くプログラムが標準(ワープロ)、計算を専門にする(電卓)
ゲームをする(ゲーム機)と1種類の事しか出来ませんでした。
基礎はIBMのSystem/360と呼ばれる機種である程度ハードウェアでプログラムの
汎用性を持たせ、他の作業プログラムを動かしやすい環境を構築したものです。
それからCP/M(デジタルリサーチ社)がパーソナルでは画期的なOSを開発し
それをオマージュした86-DOS(QDOS)を利権を買い取ったマイクロソフトが
IBMのパーソナル機に移植したMS-DOS(IBMのOEM版のPC-DOSと言うのもある)
IBMとのOS契約で今頃CP/Mが勝ち取っていたら時代の流れは変わっていたと思います
CP/M GraphicsなんてOSも出ていたのかもしれません。
かくしてIBMを驚愕させたapple社ですがその頃、ゼロックス社のスーパーコンピュータ
「Alto」のグラフィカルなOSに刺激され現在のMacintoshの原型のOSを作ったのである。
apple社のコンセプトはアラン・ケイ氏が提唱した「ダイナブック」(東芝は関係なし)
に近づける事をもっとうにMacintoshを設計された事としてもGUIを採用した
点が大きかったと思われます。現在もapple社は「ダイナブック理想」を基礎に
シンプルで使いやすい物を求めているのかもしれません。
かくして大型コンピュータ(メインフレーム)ではベル研究所で生まれたUNIXと言う
OSが出始めていました(これは長くなるので今日は抜粋)
その基礎的OSが出揃い、MacintoshのOSを見て感化された。
マイクロソフト社のビル・ゲイツ氏はグラフィカルなOSは作れないか?と
当時ではDOS SHELL(DOSをグラフィカルにし操作をしやすくしたプログラム)
の発展系のOS Windowsの開発を指示したのである
Windowsの由来は「窓のようにたくさんのアプリケーションを開いて作業する」
そう、マルチタスク(複数作業)を意識した物を求めていたのである。
初代のWindowsはお世辞にも「マルチタスクとは呼べず」
DOS SHELLに絵が付いた物でした。
それにマイクロソフトは乱立するPCメーカーに対して「MPC規格」(マルチメディアPC)
その規格の原点は「富士通社のFMTOWNS」が大きく関与していることも忘れないでほしい
MPCの初代の規格は以下の通りである
・音が出る(音声など)
・絵が256色以上
・CD-ROM搭載
・マウスでの操作環境
と言う今では標準的な規格の取り決めでした。
それに則ったOSがWindows3.0であります。
それからパーソナルコンピュータの巨大戦艦と巨大要塞、言われる
Intel社とマイクロソフト社がパソコンの規格を決める惨事が現在も続いているのである。
それを良いと思わないフィンランドのエンジニア「リーナス・トーバルズ氏」が開発した※1
UNIXをオマージュしたLinuxが登場しコアなファンの間では愛されているOSも生まれました
※1:同氏はカーネル(OSの心臓部)を製作した人である。
現在ではそのLinuxがオープンな環境(元著作を書くなら自由に使っていいょ)と言う
オープンソースが功を際し鰻上りに基礎として使われているところが多くなり
マイクロソフト社を脅かす状況になりつつあります。
現在の主なOSを紹介して行きます。
・Windowsマイクロソフト社のOS、電話やゲーム機、組み込み系などソリューションを提供しているが
上記のLinux系列にPC以外はシェアを奪われ苦戦している(Intel社も同様)
・Unix系列
ここでは紹介しきれないほど種類がある2点を紹介します
+Linux系
android OS、デジタルテレビ、家電、車、など・・・
OSがオープンなのでカスタマイズしやすいのが売りでありCPUを問わないのが大きい
ディストリビューションと言われるパッケージ化(色々なプログラムや特色を付けること)
で数え切れないほど種類が豊富
+FreeBSD系
MAC OSXやiOSなど
FreeBSDは名の通りUnixを純粋に無料で使えるようにした物である、Linuxとは互換性は小さい。
・z/OS
IBM社の大型コンピュータに採用されているOS
大型コンピュータ向けなので個人クラスではマイナーな分類である
上記にも書いた通り Intel社の苦戦と書いた通り
OSは動かすハードを単純化するか複雑化するかを決める重要なプログラムで
ハードメーカーの競争の原動力にもなっているのが現在の状況ですが
ARMコアと呼ばれるCPUの「高機能化」でパーソナルコンピュータの基礎と言える
3種の神器「CPU・OS・プログラム」がLinuxの登場以降で変わりつつある時代なのかもしれません
番外編ですが
RTOSと言われる組み込み系のOSもLinux化する動きが大手の家電メーカーでは
盛んです(スマート家電と言われている)
色々と見てきましたが、OSの本来の使用用途を考えると生き残るOSは
少ないと思われますが、加速するニーズに合わせて今後先も
各OSの攻防は続いていく物と思われます。