FM TOWNS
FM TOWNSとは富士通が1989年に発表した独自のパーソナルコンピュータの
アーキテクチャーである。
FMは一説に「Fujitsu・Micro」や「Fujitsu・Multimedia」からきた物と言われている。
TOWNSはレーザーを発見したチャールズ・タウンズからコードネームを取って来ているものと見られている。
パーソナルコンピュータのFM-7seriesとビジネス用途のFMRのアーキテクチャーを考慮し
アスキー創立者の一人と言われている「西和彦」氏のアドバイスにより、斬新的な
CD-ROM搭載を特徴として開発されました。(日本のパソコンでは標準搭載は初めて)
当時はパソコン御三家といわれる「NEC・シャープ・富士通」(MSXは別バラなので含まない)
新アーキテクチャーを出す時代背景で「NECはPC88/98・SHARPはX68000」と
汎用ビジネス性かエンターテイメント性を極めた製品などが開発されているときでした。
前シリーズ(FM-11やFM16β)の商業的失敗により、窮地に立たせられていたのである。
ですが、時代は「バブル!」
専用の営業部署を作り
当時人気の芸能人や東京ドーム貸切のフェアーなど血肉の営業作戦及び
FMRで培った「教育向け」での販売促進で小さながらにも敢闘はしましたが
いくらバブルと言えども以下の原因で従来のユーザーや新規開拓のユーザーの心は
捕らえることは難しかったようです。
・本体が高価なのにキーボードが別売り
・CD-ROMの読み込みが遅い(初期モデル)
・メモリのアクセスが遅かった(後に修正)
・開発言語が使いにくかった
・ビジネスソフトやゲームソフトの移植などが大いに行われなかった
・ビジネスではNECのPC98シリーズの方が強い
・ホビーユースではSHARPのX68000シリーズが強い
・インフラ(特にCD-ROM)を使い切れていない
など
上げられます。(簡単に言えば中途半端)
CD-ROMは大容量の領域を生かせずCD-DA(音楽CD)との連携のソフトが多かったみたいです。
その後キラーソフトに恵まれず。ユーザー間で頑張っていましたが・・・。
富士通もバックアッププランか存じませんがOADG(Dos/Vや日本IBMPCの規格)議会の
会員となり現在では有名なFMVシリーズへシフトしていくこととなります。
(※FM TOWNS商業失敗のバックアッププランとして計画されていた?)
パーソナルコンピュータで勝負をあきらめゲーム機に参入するものの
市場的に失敗に終わっています(高価すぎた)
短命でしたがそれを好むユーザーも居り
WindowsのPC推奨規格となる(MPC(multimedia・personal・computer)の
基準PCとも言われ現在のPCの原型を作り出したPCと言っても
あらかた間違えではないです。
今後先はこんな変わったPCは出ないと思われますが、未来のパソコンの形を
先取りしたパソコンとして後世に伝えられることになると思います。
参照
https://ja.wikipedia.org/wiki/FM_TOWNS#cite_note-5