時代を先取ったキャッチフレーズは今どこに?
前回FM TOWNSについて話しましたが、その話に繋げたいと思います。
バズワード(専門用語が一般用語になったり用語的にあいまい)
※簡単に言えば「ハッタリ(凄そうに聞こえる)」用語である
その代表例としてニューメディア・マルチメディア・IT・クラウド(一部は死語)
それを上げて現在の状態と時代背景を見て行きたいと思います。
※(→ は現在を指します)
■ニューメディア(新情報機器)
国策で普及させようとした名称(日本電信電話公社:現NTT)が提唱した技術の用語である。
’80年代流行った用語である。
Wikipediaから用語を拾ってきました
・INS(高度情報システム)
アナログ電話網をデジタル化して高速通信を謳った通信システム(例 ISDN)
主に業務用として発展して行った通信システムです。
→光ファイバー(INSの基礎で生まれた背景もある)を中心としたインターネット網
NGN(Next・Generation・Network)置き換わりつつある。
(2025年にINSは老朽化等で廃止の予定である)
ISDNはADSLの天敵とも言われている(回線のノイズ元)
電話網を利用した文字通信システム
画期的であったものの「高価」のため普及しなかった(路線情報なども提供していた)
→インターネットがその機能を有している
・文字放送
音声多重放送の帯域に文字情報を入れ、専用の機器又はTVで表示させる、
またラジオで番組情報を表示させる。
→TVでは地上デジタル放送の規格に盛り込まれている
ラジオは見えるラジオで出すものの普及せずIPラジオで近い機能を提供している。
・マイコン
言わずもPCの事
→現在進行形であるが当時の推奨技術は軽く行えるレベルになっている。
・ファクシミリ
言わずもFAXの事
→電子メールなどに置き換わっている
・テレビ電話
これは普及しなかった・・・。(インフラや機器の価格の関係)
→インターネットになっている
・CATV(ケーブルテレビ)
→インターネット回線やPPV(有料放送)網として現在も活躍中である
・ホームオートメーション(家庭内機器遠隔操作技術)
→スマートフォンなどの普及により発展しているが「法的問題*1」で普及が妨げられて
いる。
※1:安全のためエアコンなどの電源ONが出来ない
ニューメディアは一般家電メーカーもキャッチコピーを使った例もある
テレビ
アナログ色彩信号端子(RGB)やS端子の搭載したTV
→デジタルTVになってからHDMIでほぼ国際規格となっている。
国の機関(当時)が推し進めていましたが現在まで多くは発展しませんでした
■マルチメディア(複合媒体)
言わずも’90年代流行った用語である(現在は死語)
そこで指す媒体とはTV・雑誌・音声・映像・画像などを一塊としたものが指される
’90年代のパソコンのステータスとして各メーカーが差別化を図るために出した
キャッチコピーである。
音声が扱える・映像や画像をお手軽に編集できる。
それが当時のパソコンが掲げるマルチメディアなのである・・・。
無論、時代技術に先を進みすぎてコケた名称とも言われている。
(名前は立派だが技術が追いつかなかったのと使いこなせなかったのが大きな原因)
→Windows’95以降目覚しい性能向上によりクリアはされている
現在ではスマートフォンやタブレットを筆頭とする、電子書籍閲覧も可能で
ある程度、当時のマルチメディアを満たす機能は”標準搭載”済みである。
某ハイパーメディアクリエーターと言われる業種もあるが・・・。
上記のマルチメディアと同じ用語で音楽や舞台設定・脚本をこなす製作者のことを指します。
→プロデューサーと示した方が現在は正しいと思われる。
■IT (information・technology:通信技術)
2000年前半に流行った用語である(現在進行形)
名前の通り、インターネットを利用したサービスや技術のことを指します。
e-コマース(電子商取引)をベースとしたサービスが謳われています。
→Amazon・楽天などのオンラインショップ、今後行われる電子選挙が大きな成果である。
ITを推し進めすぎてITバブル崩壊を招いたりした一番厄介な存在・・・。
インターネット・テクノロジーではないと言っておく(電話網の技術向上なども含まれる)
■クラウド(クラウドコンピューティング)
2005年後半に言われ始めた用語である
電子端末をネットワーク上で一塊にして行う処理やデータ格納を行う事や
それを加工するサービスを指す。
googleやYahooなどが先行したサービス業者といえます。
写真データをオンラインで処理やデータの共有等が代表例であるが・・・。
使いこなせる企業もまだ多くないのが実情である。
これまたパズワードになって衰退する危険性も秘めています。
書いたとおり今現在はパズワード又は死語になっていますが
ちゃんと現在の基礎となっている技術であることです。