PC JOCKEY

ITに関する、時事ネタや小ネタ、自分なりの語りをマッタリ書いています。 書いてもらいたいリクエストがあれば出来る限り対応します。

APAD(中華タブレット)工場見学②

前回は開発現場を見学しますが・・・

SMT(Surface Mount Technology:表面実装技術)

回路部品組み立て作業を見学したいと思います。

 

※動画自体いつ消えるかわからないのでご了承ください。

 

今回も日本でも有名な「CUBE 酷比魔方」

Shenzhen AlldoCube Technology And Science Co., Ltd,

です。

見学の前に動画注意点事項です・・・。

・簡易クリーンルーム(正式には清潔な部屋)なので私服での来場は避けるべき

->毛や埃で実装面がしっかりと接続されない不都合があるかもしれない。

業界用語で「コンタミコンタミケーション」と呼ばれる

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B3%E3%83%B3%E3%82%BF%E3%83%9F%E3%83%8D%E3%83%BC%E3%82%B7%E3%83%A7%E3%83%B3

 

・動画0:00に出るエアーシャワールーム(エアーによる埃飛ばしの部屋)

->複数で開けっ放しで出入りしてはいけない!

・見学者はリストバンド(作業員が腕にしている青いバンド)をしない人は

絶対に基板に触ってはいけない(ESD:静電気破壊が発生する場合がある)

・加工機械に顔や手を入れない

->怪我の元です。

大手製造会社とかは「徹底されています」

 

白衣を着て

では見学に行きましょう

 

SAlldocube RK3188 Tablet Factory Tour Part 2/3: SMT workshop

 

movied by Charbax

 

0:00~0:10 概要説明

0:10あたりに出るものは基板の抜き取り検査用の機器です。

加工装置はミシンで有名なJUKI(ジューキ)の加工機が多く存在している。

0:54~1:00辺りに見える白いリールは部品をリール形状にパッケージにしたものです。

1:07~ 基板概観検査及び次工程へのパッケージング

ここで基板を包装します。

机に張ってある緑のマットは導電性の静電マットです。

エンジニア 卓上導電マット ZCM-06

エンジニア 卓上導電マット ZCM-06

1:30~ 立体的な部品の実装及び調整

透明の茶色いテープはカプトン(ポリミドテープ)です

(すごい高価なテープをふんだんに張り付けまくっています)

中興化成 ポリイミドテープ API11406X13

中興化成 ポリイミドテープ API11406X13

2:10~ リフロー炉後検査

熱風や赤外線で基板を炙り半田付けする装置です。(大きなトースター)

ZOJIRUSHI オーブントースター メタリックブラウン ET-VA22-TC

ZOJIRUSHI オーブントースター メタリックブラウン ET-VA22-TC

2:44~ チップマウンター

実際に部品の実装を行う自動装置です。(付ける箇所・部品はコンピューターで設定されています)

http://www.juki.co.jp/smt/introduce/products/fx2.html

↑この機器です。

3:45~ 半田リベラーの検査工程

基板にクリーム半田(ペースト状の半田)を塗りつける機械の後です。

付けたい箇所に合わせたマスクにクリーム半田を塗りつけて基板に半田を塗ります。

原理はプリントゴッコと思っていただければがわかりやすいと思います。

新 Tシャツくん Black

新 Tシャツくん Black

おさらいは以下のとおりです。

1.外観検査した基板を投入する。

2.半田リベラーマシンに投入して実装する部品面に半田を塗る

3.チップマウンターで部品を乗っける

4.リフロー装置でクリーム半田を溶かし半田付けする。

5.実装された部品の外観検査・通電検査をする。

6.チップマウンターで実装できない部品を手作業で実装する。

7.手実装の箇所を検査して洗浄する。

8.最終外観検査を行い次ぎ工程へ送るための包装を行う。

 

この流れは製造会社によってノウハウの塊なのでしっかり映していないと思われます。

 

大手の製造会社では「X線による非破壊検査」なと細かく検査もしています。

 

次回は組み立て工程を見たいと思います。