パソコンで音楽を作る①
パソコンで音楽を作ると聞きますと皆さんどう思われますか?
ほぼ7割~9割の方が音楽CDなどを取り込んで携帯プレーヤーに取り込む
事を指すと思われます。
今回はこちらの方ではなく「作曲」環境についてお話して行きたいと思います。
はじめに進みやすくするためにキーワードとして「MIDI」・「YMO(テクノミュージック)」を上げます。
コンピューター初期の時は機械的に制御して楽器を演奏する手法が取られていたと思います。
※ピアノに電磁石やモータを取りつけ制御する方法
70年代辺りからアナログシンセサイザーと言われる、
トランジスターなどの電子部品の「発信作用(信号が波打つ)」「歪み作用」などを利用し
音を奏でる楽器が開発されました。
アナログシンセサイザー
ロバート・モーグ博士
アナログシンセサイザーの項目に出る 「CV (電圧コントロール) 」に目を付けた
方がコンピュータで電圧コントロール出来れば「音楽を演奏できない?」
と試行錯誤で開発され
ドイツのクラフトワークを筆頭とする、そのアナログシンセサイザーを駆使した音楽が
世に出て、70年代後半では日本でもYMOと言うグループがアナログシンセサイザーを駆使し
生演奏を行うパフォーマンス及び今までには無い新しい曲として世界へ広まるのでありました。
ですがまだまだ場所を喰い価格も高く、一般の方が使える環境ではなかったみたいです。
そんなところで海外ではIC製造が黎明期でIC化したら小さくなるのではないか?
と生まれたのがファミコンなどで有名なPSG(プログラマブル・サウンド・ジェネレータ)
と言われる、特定の波形を作り出すICが誕生しました。
NES / Famicom audio: Expansion Sound I. (Konami ...
ファミコンは正式にはSoC※1されている。
※1:SoC CPU等のICに特定の機能を埋め込む技術今では無くてはならない技術
脱線しましたが。
同時期にはシンセサイザーの専用インターフェースに接続し音楽を奏でたり、作曲する
機材が出ましたが、そのシンセサイザーを持っていなく違うシンセサイザーでその
データを奏でると「全く違う音と音階」ましては正常に再生されないと言う。
互換性の問題が生じ始めました。
そこでMIDIと言う「シンセサイザーの通信国際規格」を発行し対応したシンセサイザーを出すことになりました。 (このインターフェイスとこの通信速度、このデータではこの音階を出しなさいなど)
ですが「音色」に関しては定義が曖昧でしたので。
そのうちのGM(ジェネラル・MIDI)と言う規格も取り入れられました
一部内容
- 同時発音数24(メロディー16、パーカッション8を含む)
- ベロシティー(音の強さ)の命令に対応。
- 16チャンネル使用可能(うち、チャンネル10番はパーカッション用に予約)
- 各チャンネルでの同時発音対応。
それに加え決められたパラメータに「音色」を割り当てると言うもので現在も準じている。
音源が多いです。
ですが前習えですと「メーカーの特色が無いと」バリエーションを加えた規格が各社から
出ると言った問題も生じました。
簡単に説明しますと。
ローランド社の「GS」規格
YAMAHA社の「XG」規格
両者は互換性は無く「GM」音源部分に戻し「ある程度聞けるようにしたり」
全く聞こえない「再現度0%」で差別化をはかって行きました・・・
普及したのはどちらか?とは今回は触れませんが。その規格を拡張した戦略が
2000年近辺まで行われていました。WindowsXP以降では内臓で簡易GSに対応した「MSGS:マイクロソフトシンセサイザ」
そう2000年近辺でパソコンの性能向上でハードウェアのシンセサイザーより
場所を喰わず、外乱によるノイズがない「ソフトシンセサイザー」へのシフトが加速されまして
現在に至っています。
※ソフトシンセサイザーに関しては前記事にも書いた通り濃厚に製作者視点で書く予定
です。
現在ポピュラーな音楽は使われていると言っても過言ではないまでに発展しました。
今後先はパソコンでの作曲ではそのソフトシンセサイザーが先行していくと思われます。
100万以上するシンセサイザーが5万円で使えるならそっちを選ぶのが当然と思われ。
かたやあえてビンテージシンセサイザーで楽しむ方もいるのが現状です。
roland sound canvas sc-88 pro - YouTube
http://www.youtube.com/watch?v=baepdOePSqk
↑当人の・・・
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